コンタクト・インプロビゼーション ショーング:ヒラヤマ

9/23 参加したショーイングのこと。
ショーイングがあるとすれば、それはワークショップを体験した後にあるのが普通だと思うのだけれども、今回は逆。なのでなにをするのか??と疑問いっぱい。ほんの一瞬だけ参加するものと思いきやそうではなかった。ショーイングの最初5分間はちこさんと真喜子さん2人だけの踊り。その後25分間(本番は30分間ぐらい)は他のメンバーもショーイングに加わるということに。以前ちくはでやったかつおのえぼしからほぼ1年たち、再びYCAMホワイエで即興パフォーマンスのショーイングをやることに。
おもしろかったです! 私個人的な感想としては1年前よりもいいパフォーマンスができたと思う。なにがよかったかというと皆が同じ方向性で集中してやれたからだと思う。
自分の動きのみに固執することなく常に周りを見て、作用しあえた、そういう存在になりえたと感じることができたところがとても素敵なことだと思えた。練習の時になじめなかったサックスも本番ではとても心地よいモノに。聞くと「今日はみんなの動きを見て吹いた」ということ。まわりの呼吸を意識するのは大事だなと思った。
後で見ていた方に聞いたところ、「見ている途中にお客が全然帰らなかったよ」とのこと。やったところは人の行き来があるところ(見るのをやめたいと思えばすぐにその場から立ち去れる場所)なので、それはかなりうれしいことだった。
そのショーイングはみんなでつくったもの。でもちこさん、真喜子さんが構成を提案してくださったり、パフォーマンスしている時要所要所でフォローしてくださったし、パフォーマンス途中のタイミングを決めてくださったりしたから、こんなに気持ちよくパフォーマンスができたんだと思う。彼女たちはやはりプロ。
ショーイング前の練習について。
9/22・ショーイング前日。
集まった時間も遅く、ショーイングを行うところであるYCAMホワイエもこの日しか練習に使えないということだったので、先ずはちこさんたちから構成の提案。本番でサックスをふかれる方も到着したので実際に現場で30分ほどあわせてみる。サックス音を聞いて動くのも初めてだしホワイエでやるのも久しぶりでなじめずしっくりこないなと感じる。
9/23・ショーイング当日。
ストレッチをしながら練習場所の床・天井・周りの人・等々とにかく周りに目をやるようにと言われる。見るということはとても大事なことなんだと教えてもらう。(補足なんだけれども、いろいろなところを見まわしていくと体にもいろいろな動きがうまれストレッチもよーくできた。)
よく見回した後は見ているモノを実際に体を使って表現してみる。そのものの形を手や肩で書いたりしてみた。
次に見ているモノに想像をふくらませそれを体の動きにしていく。たとえば窓からみえる足湯につかっているおじさんの頭がどんどんゆだっていったらとか想像は何でもいい。想像してどんどん動きにしてみる。
で、次に自分でそういう動きをしたりはたまた全然違う動きをしてもよく、同じ空間にいる周りの人に目をやって、その人の動きをマネしたりその人が動いている要素をもらったりもらわなかったりとにかく周りの人を意識して動くようしてみる。その練習は最初、皆同時に動いてやっていたのだが、後には見る側と見られる側に別れて数回やった。
動きの源は自分だったり人から影響されてでてきたものだったりその場の空気だったり周りの人と人の距離からだったりといろいろ。自分をオープンにして周りのことを見れば見るほどいい空間が生まれていくのを感じた。あ、そうそう。音も動きの1つだった。人が奏でた音(窓のサッシを叩くとか)によって自分は逆に静止していようと感じたり。

教えてもらったことで、周りをみるということの他に特に大事だと思ったこと。
自分がアクションをおこしたことに対するリアクションがないと次のアクション(動き)にはうつりにくいしさびしいものだけれども、リアクションがすぐにないからといって焦ってはダメで待ったりやり続ける(止まり続ける)ことが必要。ナゼかというとそのアクションに対して実は自分の見えないところで他の誰かがリアクションしていることもあるし、とにかくすぐにやめてしまうと、なにをしたいかは相手に伝わらないもので、やり続ける(止まり続ける)勇気が必要とのこと。コレは痛感した。

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