今回のエントリー出演順は開始してからコインの表裏で決定しました。
スタジオイマイチも参加している、近日展示発表が行われる「コレクティブEAS_Y」より2組がエントリーし、
それぞれ制作途中のプレゼンとなりました。
※コレクティブEAS_Yとは→web
#ピカイチむすび
担当;別府
タイトル「和解」
アンパンマンにでてくる、バタコさん、オムスビマンと、たぬきおに、が作中複雑な関係となっているため、彼らの和解のために考案したおむすび。
ひとつ食べるだけでお腹がいっぱいになるボリューム感がありました。
#エントリー1;スタジオイマイチ×山口功
ピカイチでの説明はスタジオイマイチの山口晋之介が行った。
タイトル「通学路のデジャブ」の制作をすすめている。
いろんな方から「あなたの通学路の風景を文章で教えて下さい」と募っている。
その集めたそれぞれの通学路=個人の記憶にある風景、を
この山口市内(N3 Art Lab周辺10kmくらい)でむりやり照合、写真をとり、再集合させる、
という取り組みを行っている。
制作をすすめている山口晋之介にとって
新しい土地で自分がなじむことができるひとつの経過体験として
例えば、
「はるやま」と「青山」があると近所だと思ってしまう条件が自分にあり
安心してしまう。
そのときの安心感は違う土地なのに自分の地元に行ける、または、小さい頃に戻れることができる、という瞬間であり、
新しい土地になじむことができた、なじんできたと感じた。
個人の記憶、心象を、まったく別の場所で別の人が関わる事で
そこにはなにがみえてくるのだろうか、ということが今回の制作の出発点となっている。
現在のところルールとして
1枚のアンケートに対して必ず1枚の写真、をルールとして守る
アンケートの文章そのものそのままだけではなく、
アンケートのなかからことばをピックアップして似た風景を探す
としている。
ピカ★イチ試演会会場の参加者から
・影、時間の感じ方に影響するのでは?
・登下校の時間、天気、を気にする必要があるかも
といった意見があった。
今後アンケートを集めながら考えていくようだ。
#エントリー2;the temporary space×大中和典
ピカイチでの説明は鈴木啓二朗が行った。
タイトル「尾張画工山口駅通御旅所滞在見聞録」の制作をすすめている
もともとthe temporary spaceの意味は、「一時的な空間」ということで
「一時的」を重点的に眺めならでっちあげる試みにでようと考えている。
N3 Art Labの周辺、山口市内の様々な場所、資材、記憶、記録を丹念に調べている。
例えば、山口の八坂神社御旅所の機能は、神様が「一時的に」寄る場所としてあったり
尾張の画工がいた形跡があり、
現在はレジデンスプログラムなどアーティストの滞在企画が各地で行われているが、
その昔から神社仏閣に絵師が来て絵を書いて地域のヒトに敬われそしてまた旅にでていくということが行われていた、、、など
今回はその調査した結果をでっちあげながら真似てみようと考えている。
そこから地域資源としてなにかいかせていけるのではないかという思いでいる。
説明をうけたあと、会場のお客さんに協力いただいて
でっちあげの人物設定で台詞をつくり、即興寸劇を行ってみた。
これが本展でどういかされるかはわからないが、でっちあげから地域資源に転化していく可能性もあるのかもしれない。
(スタジオイマイチ イフク)